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自由論題

論文名:(22)資源蓄積の機能不全
――成熟・衰退期への適合が再成長の桎梏へと変化するメカニズム――

著者名:加藤寛之  

管理番号:JBM_RP85-E88-2014_F_22

大会第88回年次大会
期間2014年9月4日~9月6日
開催校国士舘大学
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キーワード

資源ベース理論(Resource-Based View)/造船産業(Shipbuilding Industry)/適合(Fit)/機能不全(dysfunction)/成長期への再突入(re-entry to growth period)

概要説明

【加藤寛之】
造船産業では構造不況期と呼ばれた成熟期・衰退期を20 年近く経た後に再び爆発的な成長期への再突入が生じたが,再び訪れた成長機会を当時もっとも資源蓄積に優れた大手企業はことごとく逃した。収益機会を逃した背景には成熟期・衰退期への戦略的適合がある。具体的には,①船価維持を狙った選別受注戦略(高付加価値船と良質な国内顧客に集中),②衰退期に適合的な収穫戦略(設備投資を回避し,過剰生産能力を縮小して船価維持),③多角化戦略(資源蓄積に優れる大手は積極的に陸上部門に多角化)の3つの戦略をとっていた。戦略の成功はことごとく裏目にでて,成熟期・衰退期への適合は成長期への逆突入の際に桎梏に変化した。①選別受注戦略の結果,国内顧客に集中し成長市場の顧客に目が行かなかった。②収穫戦略の結果,新規需要をとりこむ生産能力を失った。③多角化戦略の結果,造船部門の発言力が低下し設備投資による生産能力拡張が出来なかった。

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