日本経営学会の全国大会報告の学術的成果を網羅

サブテーマ3

論文名:(01)【報告者1】資本希少性の後退と株式会社の変容

著者名:大坂良宏  

管理番号:JBM_RP86-E89-2015_T-S_3_R1

大会第89回年次大会
期間2015年9月2日~9月5日
開催校熊本学園大学
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キーワード

金融の肥大化(corpulence of finance)/自己株式取得(stock repurchase)/株主有限責任(shareholder limited liability)/株主主権(shareholder-oriented management)/株式所有の短期化(shortening of stock-holding period)

概要説明

【大坂良宏】
株式会社形態の根底には,資本集中を発揮するために株主有限責任制というシステムが設けられ,増大する投資資金を賄う体制が整えられてきた。これをうまく機能させる必須の条件として,資本の制度,企業情報の開示,会社機関の整備が行われてきている。こうした仕組みは,資本主義の発展と軌を一にし,歴史的所産として今に至っている。
この株式会社制度の発展の契機は,希少な出資に基づいた資本の拡大と支配権の取り扱いの過程にある。それがグローバリゼーションによる金融環境の変化のなかで,資本の相対的希少性の後退という事態に遭遇している。こうした状況において,これまでの株式会社制度を維持することは企業社会を歪めることにはならないか。株主寄りに政策決定されることが多くなっているが,グローバリゼーションとの関わりのなかで株式会社制度と企業社会を改めて考え直してみたい。

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